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宮古島 緘黙っ子の親の会(ゆりの会)

誤解されることが多い場面緘黙。話したくても話せない子どもたちの思い、ご理解お願いします。
2018年11月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2019年01月

活動報告㉟ 沖縄本島からの保護者との情報交換会(H30.10.28)

今回の集まりには、小さいお子さんをお持ちのお母さん(Aさん)が、沖縄本島から日帰りで参加してくれました。
ゆりの会からは、4名が参加しました。
話し合いの場所は、日頃お世話になっている学校の地域連携室をお借りしました。

Aさんは、今年2月琉球放送で放送された私達の活動を見ていてくれて、放送前には、関係者の方々にも紹介してくれたそうです。
Aさんは、緘黙児支援についても本やネットで熱心に情報収集されていて、
今回の集まりに参加するために、お子さんが小学校に上がる前にどのような対応が必要か、
また入学後のことについても、事前に質問を準備されていました。
ゆりの会も、今年で7年目になりました。少しでもお役に立てたらと、会員それぞれが今までの取り組みを話しました。

話し合いでは、最初に、子どもたちが安心して過ごせるよう、学校との連携が重要であることを伝えました。
伝えた内容の一部を紹介します。

・電話、メールなどで先生と連絡を取り合う。
 特に行事の前には、その子にとってどんな配慮が適切なのか早めに話し合う。
 子どもの気持ちを確認し、先生に伝える。
 (例:運動会、宿泊学習、修学旅行、合唱コンテストなど)

・先生方との話し合いの際には、場面緘黙は学校では本来の力を発揮することができないことから、
日頃の子どもの状態など知ってほしいことをA4サイズの用紙1枚にまとめて伝える。

経過表

・学校全体に情報共有をお願いする。
 校長先生はじめ教頭先生、養護教諭、図書室の先生、学校事務の職員さんなど、
 学校全体に子どものことと支援方法について周知してもらう。
 また、ALT(外国語指導助手)の先生には、田研出版の「場面緘黙アプローチ」にあるDVDを見てもらい、場面緘黙について理解してもらう。

・気分不良の際、先生と子どもの合図を決めておく。
 例:テーブルの上に、筆箱を置く。
 (宮古島市の学校では、授業中必要なもの以外、机に出さないことになっています。)

・持ち運びできるサイズのホワイトボードをクラス全員に配布し、一斉に答える時は、全員がボードに書いて提示して答えられるように、緘黙児が特別と感じないようさりげない配慮をしてくれた先生もいました。

・夏休みの間、学校の雰囲気を忘れないように、校庭で遊ぶ。
 (例:クラスで飼っていた金魚の餌やりに保護者と行く。)

・音読では、緘黙の子が文を指でなぞり、その部分を隣の子が音読する。
 音読できないという理由で、順番を飛ばさないようお願いする。

・PTA役員または活動に参加する。
 活動の合間に、先生方が子どもの学校での様子を聴く。無理のない範囲で参加すること。

先生方にお願いするばかりではなく、家庭での取り組みも重要です。
・入学する前に、小学校の校庭で遊び、学校の雰囲気に慣れる。・
・仲良しのお友達を自宅に呼んで遊ぶ。
・趣味のサークルに入る。(場合によっては、親子で)
 サークルの講師や保護者にも、場面緘黙のことを伝え、配慮をお願いする。
・コンビニで、店員さんに「シールでお願いします」にチャレンジ
・好きな漫画を書店で予約し、定期的に受け取りに行く。
など、会員それぞれが地域の方の協力も得ながら、取り組んできました。

話し合いの中では、先生からかけられた印象に残った言葉の紹介もありました。
「緘黙の子のように、ハンディをもった子どもたちの症状改善には、10年かかるかもしれない。
もしかすると、もっとかかるかもしれない。それでも、長い目でその子に寄り添っていってほしい。」
この言葉を聴いて、子どものペースに合わせて時間をかけて関わっていこうと決心したと話していました。
先生や周囲の方々からのあたたかい言葉は、間接的ですが会で共有することで、私達の心の支えとなっています。

私達の話を熱心にメモを取るAさん。
その姿を見て、ゆりの会立ち上げの頃が思い出され、
「あの頃は、みんな涙流しながら話しをしたね」「あれから、7年も経ったんだね」と、感慨深い思いになりました。
共に悩みながら試行錯誤しながら進んできましたが、今ではそれぞれの経験をもとに、アドバイスする立場になっていることに不思議な気持ちになりました。

この会は、場面緘黙の啓発と親の気持ちの共有を図るために、立ち上げました。
親としては、子どもは学校で話せないため、いじめに合わないかということが、大きな不安となっていました。
当時は、場面緘黙についての認知度は低く、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりがどうしても必要でした。
親の会を立ち上げようと決意したものの、小さな島で活動することには、とても勇気がいり、
一種の賭けのような気持ちでもありました。
しかし、今、子ども達の表情をみると、安心した環境になっていることが感じられます。
「場面緘黙」が知られるようになり、たくさんの方々のご協力のお陰で、
緘黙への誤解が理解へと変わってきています。
小さな歩みですが、今後も子どもたちが安心して過ごせるよう先生方や地域の方々のお力をおかりしながら活動をしていきたいと思います。

Aさんから、メールをいただきました。
今日は、皆さんにお会いしてとても有難く、貴重な話を聞けて、とても感謝です(^^)
これからの小学校生活が始まる前の学校への働きかけなどとても参考になりました!!
また、共感できる話が多く聴けて良かったです。
これからも私の行動が子どもの安心した生活に繋がると思うので、
お話しを聞いた事を糧に一歩ずつ前進して行動していこうと思います!!

Aさん、ありがとうございました。
これからも、共によろしくお願いいたします。
画像は、Aさんと観光した伊良部大橋からの眺めです。

H30.10.28②Aさんと観光
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